30億のデバイスで走るHonMarkHunt

JavaとJavaScriptと恐竜の絶滅について書いていきます。

Bug Bashを1時間やって他チームに細かいIssueを洗い出して貰いました

株式会社サイバーエージェント AdTechStudio オペレーションテクノロジー事業部 iXamDrive(イグザムドライブ) でサーバーサイド・フロントエンドの開発をしている @HonMarkHunt です。

先日、 @konifar さんの記事 『B1グランプリ(Bug Bash)』を2時間やって細かいIssueを洗い出しました を拝見し素晴らしいこころみだと思ったのでiXamDriveでも挑戦して見ました!

blog.kyash.co

* iXam Driveとは?

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TL;DR

  • チーム内で触ってバグを見つけるのでは無く他チームのエンジニアにプロダクトを触ってもらいバグや分かりづらい点(UI指摘)を見つけてもらった。
  • 1時間でバグ・UI改善点が27個見つかった

Bug Bash!!

このような流れで行いました!

  1. 事前説明
  2. バグ報告
  3. 採点
  4. 景品授与

それぞれ解説していきます!

事前説明

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まず、当日のレギュレーションを発表しました。大きく分けるとレギュレーションは以下の3つです!

  1. フロント(画面)サーバーサイドのコード(GitHubリポジトリ)フロントエンドのコード(GitHubリポジトリ)から自由にbag(と思わしきもの)UI/UX的な指摘その他なんでものを見つけて欲しい。
  2. フロント(画面) はStaging環境を使う。
    • 本番環境だと実データに影響を及ぼす危険操作ができてしまうため
  3. フロント(画面) は全機能を自由に触わるのではなく、こちらで指定した機能のみ触ってもらう。
    • 一部昨日はStaging環境でも実データに影響を及ぼす危険操作ができてしまうため

どの機能を触って貰うかミーティングで 危険操作だらけだった ことが判明したのも収穫でした。

バグ報告

  • バグと思わしきものを見つけた方は前に出てプロジェクターに繋いでバグ内容を発表してもらいました。

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  • 想定の10倍くらいバグだらけだったのでバグ報告の行列もできてしまいました。

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採点

  • 報告されたバグはその都度iXamDriveのメンバーで採点しました。
  • 4人のジャッジがそれぞれ1~5点までの札を持っていて、ジャッジの合計点数でもらえる景品が変わるという評価基準にしました。
  • 0点の場合は「仕様」という札をあげる。

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(札は前日にiXamDriveメンバーで割り箸と段ボールで手作り)

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景品授与

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  • 報告のたびに採点してその都度点数に応じた景品を持って行って貰いました!
  • 景品用に大量の駄菓子と 机にあったいらない本 技術書を用意しました!
  • ちなみに フォームにHTMLタグをそのまま入力できる という痛恨の初歩的バグ を発見していただいた方が満点20点を叩き出しシークレット商品の iXamDriveの飲み会1回無料参加券 を獲得しました。

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景品交換の様子

終了後

  • Bugは随時記録。
  • 27個ものバグが出ました!!!

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振り返り

Bug Bashをやってみて良かったこと改善点などを書いていきます。

良かったこと

  • @konifar さんの記事を拝見してから、チームのKPT meetingでBugBash 1週間後の開催が決まりました。開催までの期間が短く、2度のmeetingを経て、他チームの方々への周知用チラシ作成、採点用札作成、景品準備など... ドタバタしながら進めていくのが文化祭みたいで楽しかったです。心なしかチーム力も向上した気がします!!
  • 参加していただいた方々にも楽しんでいただけた。参加者にはアンケートをお願いしたのですが結果がとてもよかったです!!「他チームでも開催したい。」という声があったのは嬉しかったです! f:id:HonMarkHunt:20180323201808p:plain:w400
  • issueがいっぱいできた。 ユーザーテストや単体テストと違い、自身のプロダクトを他チームのエンジニアに触ってもらう機会は中々ないと思います。エンジニアは景品欲しさに能動的攻撃を仕掛けてくるので普段は気づかないバグを発見することができました。

改善点

  • できたissueいつ消化する?問題。 issueはたくさんできたものの開発スケジュールにそんなに空きがあるはずもなく... とりあえず取り組めそうなものはバックログに追加しておいたので、一瞬手が空いた時にサッと着手できるといいかもしれないです。BugBashででたバグは当月中に解消するなどのルールを事前に決めておいてもよかったかもしれないです。
  • Bugの捜索対象をフロント(画面)サーバーサイドのコード(GitHubリポジトリ)フロントエンドのコード(GitHubリポジトリ)と3つ選出しましたが、ほとんどがフロント(画面)の指摘でした。アンケートでも「コードの指摘はそもそも仕様がわからないからハードルが高かった」とありました。機能を絞ったりしてコードも見やすいように手配すれば良かったです。

Tips

  • 発言しやすい空気を作るように心がけました。どんな報告が来てもとりあえず大声を出しました
  • 得点のフダ余ってるんで使いたい人がいたら言ってください。
  • お祭り感を出すためにわざわざチラシを作って他チームに配りました。

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